M.FUKUSHIMAの単刀直入

アクセスカウンタ

zoom RSS 今度はちょっと本気で朝日新聞を擁護します。

<<   作成日時 : 2014/09/21 10:40   >>

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

 正直なところだんだん腹が立ってきたな。どうして基本的なことも理解できていない人間が、上から目線で他人をバッシングしてるのかなと。
 朝日新聞についてですが、まず、池上氏のコラム掲載を拒否したことは愚かな選択だったと思います。ただ、そのことについては一部で言われているように、言論の封殺などではまったくありません。池上氏がどんなコラムを書こうが池上氏の自由ですが、それを最終的に掲載するか否かは朝日新聞の自由です。両者の自由は対等であり、池上氏がその決定に不満ならば、別の場所で自身の言論を発表すればいいだけです。
 さすがに池上氏はその点をちゃんと理解していて、「編集権は朝日新聞にある」とおっしゃっていました。およそ言論に携わる人間ならば、こんなことは基本中の基本です。「朝日新聞は言論を封殺した」そんなことを主張する言論人はそれだけで言論の仕事をする資格がないことを、おのずから証明しているようなものです。
 「吉田調書」についてですが、少なくとも吉田調書を読む限りにおいては、「職員が命令違反をして第1原発から撤退した」と読むことはできます。朝日新聞がそのような報道を過去にしたとしたら、それは決して「誤報」ではないと思います。もちろん、吉田調書の中で吉田氏は部下の行動を正しい選択だったと評価していますが、それはあくまでも吉田氏個人の見解で、「あくまでも第1原発で頑張るべきであった」とか、「なによりも所長の命令を優先すべきだった(連絡の過程で指示が混乱したのであったとしたら、そういう体制の不備を問題視することもできます。)。」というものの見方もあっていいはずです。朝日新聞の報道はむしろ「見解の相違」であって「誤報」ではないと思います。朝日新聞の見解をひとつの見解として認めることができないのだとしたら、そのほうがよっぽど言論の封殺です。

 それと従軍慰安婦がらみの問題ですが、朝日新聞の報道が日本の名誉を傷つけたとかいう声がありますが、まったく賛同できません。正直なところ私などは、本当に日本軍が組織的に慰安婦狩りをしたのだとしても、別に世界に対して恥ずかしいなんて思わないでしょうね。そもそも論として、過去の日本軍がどんな行動をとろうが、今の日本人になんの関係があるでしょうか? もちろん、まったく責任を感じないというのはさすがに人としてどうかと思いますが、だからといって昔の日本軍の行動をそんなに自分のことのように思うの疑問に思います。本当はその点のバランス感覚が必要なのではないでしょうか? 別に過去の日本軍の責任をぜんぶ今の日本人が全部かぶる必要はないでしょう。必要な距離をおいて、客観的に評価すればいいだけです。逆に言えば、あまり過去の日本軍に寄り添う姿勢をとることは、それ自体客観性を欠くということです。事実としてどうか、それを突き詰めればいいだけで、所謂吉田証言が事実だとしてもそれを必要以上に恥じるべきではないし、虚構なら虚構で単に虚構であるという事実が分かったと言うだけのはなしです。
 バランス感覚のおかしさというのはいろいろなところに現れていると思います。例えば張作霖爆殺事件など、コミンテルン陰謀説に飛びついて日本は悪くなかったなどと言い出す人がいます。しかし、そもそもが一部の軍人の犯行に過ぎない事件を日本人全体に拡大して考える必要はないと思うんですが。別に河本大佐あたりを悪者にしておけばいいんで、私も事実は知りたいとは思うけど、なんの縁もゆかりもない過去の軍人が悪かったとしても、大して良心の呵責を感じないんですが。むしろそれが普通じゃないですかね?
 最近昭和天皇実録が公開されましたが、それを待たなくても昭和天皇が先の戦争を回避することを望んでおり、平和主義的な考え方を持っていたのは歴史学者の間では定説でした。それをわざわざ日本軍寄りにゆがんだ解釈をしようとする人もいます。彼らはそんなにしてまで過去の日本軍を守りたいんでしょうか? その心理状態は、正直私には理解できません。
 もちろん、当時の日本軍すべてが悪いわけではありません。いい面もあったろうし、それは正当に評価されるべきだとは思いますが、もちろんいいという評価を受けたとしても、それをもって必要以上に今の日本人が誇らしく思うのも、それはそれでどうかと思います。あくまでも自分とは違う他人に対する評価なんですから。
 朝日新聞バッシングを繰り返している側は、もう一度自分たちと過去の日本軍の距離を考えてみたほうがいいのではないでしょうか? 日本軍の評価で一喜一憂するほど、そんなに今の日本人と過去日本軍の距離は近いんですかね?

 最後になりますが、どうも朝日新聞をバッシングしている側は、日本軍が組織的に慰安婦狩りをしていなければそれで日本軍が悪くないということになると勘違いしている節があります。別に強制したのが民間の業者だって、結果的にはその女性がいやいやながらに働かされたのが日本軍の管理下の慰安所であるとしたら、十分に日本軍に責任がある話です。結果として、朝日新聞が訂正をしたからといって世界の評価が変わるわけではありません。その辺が理解できず、朝日新聞に世界に対する説明責任を求める人がいますが、勘違いも甚だしいです。むしろそんな主張を世界にしても、日本の人権意識が疑われる話です。
 このことについていい資料があります。朝日新聞が軍が慰安所に軍が関与した証拠として報道した資料らしいのですが、それによると、慰安所に騙されたり強制的に連れてこられたりした慰安婦がいるという事例があるから、注意するようにといった軍の内部文書のようです。これに対して保守派はよく「いい関与ではないか」と反論しています。確かに資料の解釈としては保守派が正しいと思いますが、この資料からもうひとつ読み取れることがあります。それはすなわち、民間業者による強制についても軍がある程度の責任を負うものだという認識が、当時の軍にはあったということです。民間業者がやったことだという事実をもって軍が責任を免れるのだとしたら、こんな通知を出す必要はそもそもないでしょう。そういう不幸な慰安婦がいること自体が、軍にとっても威信に関わることだったんです。軍による強制がなければ無罪放免だなどと考えている人は、当時の日本軍より人権意識が劣っていると思わざるをえません。政治家の「秘書が秘書が」じゃないですが、民間業者の強制なら軍に責任はないということにはなりません。
 正直なところ慰安婦問題について私が世界に顔向けできないと思うのは、過去の軍の行動より今の朝日バッシングをしている人間の人権意識のなさです。日本軍は過去のことですが、現在の同胞のほうがよっぽど私には近い存在ですので、同胞の中にこんな人権意識がない人間がいることのほうが過去の日本軍の行為よりよっぽど恥ずかしいです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
今度はちょっと本気で朝日新聞を擁護します。 M.FUKUSHIMAの単刀直入/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる