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zoom RSS 非常に的外れな憲法論議

<<   作成日時 : 2015/06/15 00:57   >>

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 先週国会の集団的自衛権の関係でいろいろ論議がありましたが、とても大切な議論が抜けていると思いますね。
 まず基本的な確認から。参考人として招致された憲法学者が3人とも集団的自衛権を行使することは違憲であると述べました。これに対して最高におバカな批判は憲法学者は現実を分かっていないというたぐいの批判です。なんで憲法学者が現実の状況を考える必要があるんですかね? 現実の状況に対してどう行動するかはそれこそ政府が決めるべきこと。憲法学者は純粋に法理論の観点から集団的自衛権の行使はどうかという意見を述べればいいんだと思いますが。こんな視点で憲法学者を責めても、責める方が非常に基本的なことを分かっていないだけでしょう。
 それから、最終的に違憲を判断するのは最高裁だという意見がありますが、それは事実だけれど、日本のように限定された違憲立法審査権しか持っていない中で、今回のようなケースを最高裁で判断することは難しいと思いますし、そのことを承知の上で今回法案を通してしまえばいいとでも思ってるなら、それはほとんど脱法行為ですね。
 さらに言えば、今回の憲法学者の意見はあくまでも法案が違憲かどうかであって、集団的自衛権が必要かどうかということではないはずなんですが、完全にごっちゃにして批判している人がいますね。今回の法案を違憲であると考えていても、集団的自衛権の行使自体は必要と思っている憲法学者だっているかも知れません。政府が本当に集団的自衛権の行使が必要だと考えるなら、それこそ憲法改正をすればいいのです。せっかく憲法改正の体制を整えてきたんだから、いっそ実行してみたらどうでしょうか。
 そもそも、なんで憲法を守らなければならないかという基本的な事実を知らない人が多いんですかね。今回の件でもそれは十分におさえておかなければならないと思います。
 なぜ憲法を守らなければならないか、それは「政府がバカなことをしようとするのを止められる最後の砦だから」です。これは別に、今の政府のことを言っているのではありません。例え今の政府の言っていることが正しかったとしても、安易に違憲立法を許せば、それが悪しき前例になり、将来本当におバカな政府ができたときにその行為を止めることができなくなる可能性があります。もちろん状況によっては憲法がない方がスムーズにいく場合もあるでしょう。しかし、スムーズにいかなくとも、きちんと手続きを取れば必要なことはできます。それを端折るなというだけの話です。憲法学者を「木を見て森を見ず」などと評価する人がいますが、そういう人たちのほうがむしろ、将来の脅威も考えず今の脅威しか見られない、木しか見てない人なんですけどね。
 もちろん、結果として憲法は改正できないかも知れませんが、それはそれで国民の決断というものです。こういう観点からすると、大阪都構想が住民投票で否決されたとき、橋下知事のとった態度は立派なもので、憲法改正もできなかった時には、安倍総理に同じような態度をとってほしいものです。
 前も一度書いたのですが、そもそも私はPKO法案が議論になってた時に、あえてここは憲法違反なので自衛隊を海外派兵はできないとPKOを突っぱねるべきだと思っていました。しかしそれを踏まえて、きちんと国民的な議論をし、必要ならば憲法改正をして、その上でPKOに参加すべきだと思っていました。そうでないと後々禍根を残すことになると。今の国会を見ればわかるように、結局泥縄式に法律を作ってももう限界です。
 そもそも、ちゃんと素直に憲法9条を読めば、自衛隊は違憲でしょう。過去のことはとやかく言ってももうしょうがないですが、自衛隊を違憲だときちんと認めて、その上で憲法9条のあり方を考えるべきだと思います。正式に軍隊を持つという結果になるかもしれないし、完全な非武装という結果になるかもしれない。どのような結果であれ、憲法通りの制度にする必要があります。正直なところ、軍隊を持つリスクもあれば持たないリスクもあります。結果としてどうなるかは、しょせんわかりゃしません。それでも日本国民はどちらかを選ばなければならないし、選んだ結果の責任は自分たちでとらなければなりません。そのために最初に必要なのは、「自衛隊を違憲と認める勇気」なんだと思います。そこから全てが始まります。

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