勝手に選挙分析

 先週衆議院議員選挙が終わりましたが、勝手に総括したいと思います。
 突然の解散、大義がないですね。どこぞに大義がなくて当然なんて批評をしている人がいましたが、さすがにそれはないだろう。解散総選挙でどれだけ税金が使われるかわかって言ってるのでしょうかね? また、首相の公務なんて、そもそもすべて大義が必要なんだと私は思います。
 北朝鮮問題を安倍首相は口にしていましたが、現状北朝鮮に対してできることは限られている。現状の方向性について特に異論が出ているわけでもない。圧力と対話の話しなら、北朝鮮を問答無用でつぶすのでなければ、圧力による結果の恩恵を受けるためには、結局対話が欠かせないので、決して対立するものではないですからね。北朝鮮に対抗するには安定した政権が必要とかいう理屈なら、最初から結果ありきの解散ということになります。実際、そう言われてもしかたがない野党に対して不公平なタイミングでの解散だったわけですが。
 そうした解散の問題点はふたつあると思います。ひとつには選挙は水物なので、思惑に反して逆の結果になったらどうするのかというのがまず一点。一時はそうなるかという予想もあったわけで、もともとそれなりの数の議席を持っていたのに、却って危機を招きかねないことになります。
 そしてより大きい問題点は、野党に不公平であるということは、それを支持する国民に対しても不公平であるということです。安倍総理は、野党の背後にも国民の一部がいるんだという意識を持っていたのでしょうか? 野党がきちんと候補を擁立できないタイミングの解散は、国民の選択の余地を狭める解散と言えるでしょう。
 こうした不公平な解散はできないようにする方がいいでしょう。中には合法だからどんな解散をしてもいいなんていう意見を出している人もいますが、加計学園の時もそうですが、合法であればいいというものではない。合法でも問題があるなら、法改正を含めて検討しなければなりません。問題提起はどんな時も必要です。

 次に希望と民進党のごたごたですが、そもそも民進党を自主的に離れて希望の党に行った人間はバカですね。結局、自分の実力もないのに、勢いのありそうなところに行って生き残ろうとしているんですから、情けない限り。個人的に言わせてもらえば、もとから希望の党に大して勢いはないと思っていましたがね。
 そこで前原氏の民進党解党、希望への合流ですが、最初私はそれを評価していました。不利なタイミングでの解散、希望に流れていくバカ、自民党に対抗するための勢力を維持するためならば奇策だけどありだと思っていました。政策の違う政党が合流するという点に関しては、私も本来なら批判するのですが、もともとの解散が不公平なものなので、一時的なものとして、やむを得ないと考えていました。
 ところがそこで出てきたのが小池知事の「排除」発言です。批評などを見ると、この「排除」発言が国民感情に働きかけて逆風になったという意見が多いようですが、個人的には、そこまで日本国民はバカではないのではないかと思います。小池知事が排除しようとした安保法制や憲法に対する考え方は、やはり一定の国民が支持をしており、そうした国民の中には自身の考え方の受け皿として民進党を選ぶひとも多くいたと思います。社民党や共産党でもいいわけですが、共産党はちょっととかいう人もいるでしょうし、社民党は勢力の点で不安が残ります。となるとやっぱり民進党という選択をせざるをえません。小池知事の「排除」発言で、そうした人たちは自分たちの選択肢を奪われたわけです。選挙の結果で自分の意見を表明してくれる議員がいなくなるのはやむを得ないですが、選挙前に党の理屈でいなくなってしまっては納得いくものではないでしょう。
 前原氏は解党にあたって「名を捨て実を取る」とか言っていましたが、実もとってないってことですね。小池都知事も前原氏も、議員の後ろに国民がいるって簡単な事実を忘れているのではないでしょうか? 各党が椅子取りゲームを繰り広げるのは必ずしも悪いものではありません。ただ、議席を獲得する目的は、議員の保身のためではなく、支持してくれる国民の意見を国政に反映するためであるってことを忘れてはいけません。
 この点について、ぜひとも小池知事と前原氏にはっきりしてほしいことがあります。小池知事が民進党の議員すべてを受け入れると騙したのか、それとも前原氏が騙したのかをです。
 前原氏を信じて希望の党にいった方の民進党議員は、自分の意思で希望の党に行った議員よりは多少の同情の余地はありますが、立憲民主党が立ち上がったことを考えると、やっぱり他の選択肢があったんだと思います。
 立憲民主党の躍進は当然のことでしょう。憲法改正に反対、安保法制に反対の人たちの無難な受け皿になれたわけですから。どうも一部に、そうした国民の存在がないかのような意見を述べている人がいますが、さすがにそれは変でしょう。自分の都合のいいようにものを見過ぎていると思います。
 それから結構呆れるのが立憲民主党に対する批判的な意見です。とうぜん私がすべて見たわけではないですが、揚げ足取りレベルのつまんない批判が見られます。

 最後に、一応今のところは、結果だけ見れば大勝したと言っていいにも関わらず、謙虚な姿勢を貫いています。「思惑通り」というわけにはいかなかったようですね。まあ、賢明な判断ですね。呆れるのが産経新聞です。安倍首相べったりの読売新聞さえ、謙虚な方向性の勧めを社説に載せているのに、産経だけいけいけどんどんですね。民主主義を理解していないのか、本気で現状認識ができていないのか、どちらなんでしょうか?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック