グランドホテル新高輪

 グランドホテル新高輪が、日教組の集会に対して会場を貸す契約だったのにも関わらず実際に使うのを拒否して、結果として日教組の集会が中止になりました。最低の決断ですね。芸能人の失言に突っ込みを入れるくらいなら、こういうところにきっちりと突っ込みを入れて欲しいものです。
 この点には、三つの問題があると思います。
 一つは憲法上の「集会の自由」の侵害であること。この点については、あえて言えば下手な右翼より悪いですね。読売新聞によると、右翼の中にはこうした集会に対する抗議行動を、自らの主張をするいい機会と捉えているところもあるようです。そうした右翼の考え方の方が、まだグランドホテル新高輪よりましです。その右翼は、きちんと日教組の集会の自由を尊重した上で、自らの表現の自由を主張しているだけなのですから。
 二つ目は裁判所の判断に従わなかったということ。高等裁判所レベルの判決ではありますが、裁判所は日教組の主張を妥当と認め増した。社会のルールの中で解決がつかないことは、裁判所の判断に従うことが「常識」です。その常識すらわからなかったとは・・・。
 三つ目は契約不履行の問題です。客に迷惑がかかるなどとホテル側は言っていますが、使用契約を交わした以上、日教組もれっきとしたお客様です。そのお客様の希望に添えないとは、ホテルとして根本的に失格です。日教組には、ぜひグランドホテル新高輪に対して相当な額の損害賠償を吹っかけてほしいものです。
 街宣車は確かに気持ちのいいものではありません。ただ、グランドホテルのお客や周辺の住民、当然ホテルも含めて、憲法上の集会の自由を尊重する義務があるはずです。公共の福祉との兼ね合いの判断は難しいですが、個人的には集会の自由を優先していい話だと思いますし、裁判所もそういう判断をしたということでもあります。
 思い出すのは、アイレディース宮殿黒川温泉ホテルのハンセン氏病患者への宿泊拒否です。今回のグランドホテル新高輪の判断は、それと同レベルのものだと思います。

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